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世界で唯一の白いパンダ


ジャイアントパンダ中国国家公園管理局は、世界で唯一の「白いジャイアントパンダ」が野外で活動している様子を撮影した映像を公開した。白いパンダが初めて野外で撮影された2019年5月から2020年末までの間に、四川省臥竜の野外に設置された赤外線カメラでその姿が捉えられたのは、2020年2月に2度あっただけで、今回の撮影は極めて珍しく貴重だ。四川省の臥竜国家級自然保護区の標高2千メートル前後の山中に設置された赤外線自動撮影カメラが4月中旬、1頭のジャイアントパンダを捉えた。画像には全身が真っ白で、その足も白く、目が赤いという非常に特徴的な真っ白なパンダが樹木が生い茂る山の中を歩いている様子がはっきりと映っていた。カメラの映像には、この白いパンダの生活の様子の数々が収められていた。このパンダは臥竜保護区の高山と密林の中で頻繁に活動していた。調査によると、これらの地域は気候が温暖で湿度も高く、植生が良好で竹林が繁茂している。また、細長い樹洞の周辺では、白いパンダとパンダの母子が一緒に写った写真も撮影された。


四川臥竜の白いジャイアントパンダ保護研究プロジェクトより、今回赤外線カメラに収められた映像から、この白いパンダは、2019年5月から2020年2月までの間に、かなり大きくなり、体格も立派になったことが分かる。小さい頃は全身が白い毛に覆われていたが、成獣になった後は、四肢の毛が薄い金色に変わってきている。2020年に2度撮影された映像では、この白いパンダはいずれも単独行動をしていた。年齢は3歳前後と推定され、すでに母親から離れて自立していると判断できる」と説明した。カメラはさらにこの白いパンダとその他のパンダの個体との交流を撮影した。白いパンダはその見た目は変わっているが、このエリアのその他のパンダの個体と良好な関係を構築し、順調に生活していることが分かる。これはまた、臥竜のパンダ生息地の質が高く、十分な食料資源があるだけでなく、野生のパンダに適した生存環境を提供していることを反映している。


四川省臥竜国家級自然保護区管理局は数ヶ月前、ジャイアントパンダ国家公園臥竜エリアで撮影された、今のところ世界で唯一とされている白い野生のジャイアントパンダが映っている貴重な写真と動画を公開した。研究者がこの白いパンダの糞のDNAを分析した結果、この個体は雄であることが確認された。また、全身が白い原因となっている、メラニン色素の遺伝子変異による「アルビノ」は、個体の成長や他のパンダとの交流活動に影響を及ぼしていないという。


この世界で唯一の白いパンダのための特別チームを発足し、4年に及ぶ追跡観測を行った。性別はオスなのかそれともメスなのか。またその生活環境は他のパンダと異なるのだろうか。リアルタイム伝送の赤外線カメラ映像資料により、その尾部にオスの生殖器の特徴があることは早い段階で確認できていたという。しかし遺伝子変異の可能性があるパンダであることから、野外で撮影された鮮明ではない映像の証拠では、その性別の推断を完全に支持することはできない。より多くの明確な生物学的情報を取得するには遺伝子検査が必要となる。そのため、その糞便もしくはその他の生物学的標本を採取する必要がある。リアルタイム伝送の赤外線カメラ技術及び手段を採用し、白いパンダが頻繁に活動するエリアを重点的に観測した。そしてカメラが白いパンダを発見した後、直ちに人員を山に派遣し、映像が示す方角を辿り、その新鮮な糞便を採取し、さらに関連検査機関に速やかに送って、ゲノムシーケンシング技術により分析した。DNAの最終的な結論はオスだったとした。http://www.pandatabi.com