ジャイアントパンダの七仔、系統番号802、雄、秦嶺茶色ジャイアントパンダ。

2009年11月1日、陝西省仏坪国家級自然保護区の三官廟村で発見された、珍しい茶色の白いジャイアントパンダ。茶色のパンダ「七仔」は国宝中の国宝で、「チョコレート熊」と呼ばれている。2009年11月1日晩、陝西省野生動物救急研究センターの職員は仏坪県林業局から電話を受け、地元の村人がベージュ色の動物の赤ちゃんを発見し、救急が必要だと伝えられた。よく観察した結果、これはジャイアントパンダの赤ちゃんであることは間違いなく、2月齢前後、ことが判明した。実物または写真で確認された褐色パンダは現在7例しかなく、いずれも秦嶺山系個体群で発見された。

同研究成果はまた、褐色秦嶺パンダ「七仔」の子供の毛色はいずれも白と黒で、褐色を継承していないことを明らかにした。1985年、陝西仏坪自然保護区で、1頭のメスの褐色パンダ「丹丹」が初めて発見され、保護された。2009年、同保護区でオスの褐色パンダ「七仔」が発見された。その後保護され、陝西楼観台の野生動物緊急救助飼育センターに移送され、飼育環境で正常に暮らしている。このパンダは現在、陝西省西安市周至県の秦嶺四宝科学公園に住んでいる。

中国科学院の魏輔文院士のチームは米国科学アカデミー紀要（PNAS）で、褐色の秦嶺ジャイアントパンダに関する研究成果を発表した。同研究は、世界で珍しい褐色パンダの毛色の変異が、「Bace2」遺伝子の欠失による突然変異で、そしてメラノソームの数が減り、サイズが小さくなることで、黒い毛が褐色になることを初めて解明した。2019年11月20日、パンダ国際組織（Pandas International）はジャイアントパンダ「七仔」を生涯飼育すると発表した。http://www.pandatabi.com